リビングは家族が集まり、来客を迎える大切な空間です。
長年使っていると壁紙が汚れたり、色あせたりして、見た目にも古さを感じやすい場所です。
そんなときにおすすめなのが、クロス(壁紙)の張り替えです。
この記事では、リビング全体のクロス張り替えにかかる費用の相場、工期の目安、施工時のポイントや費用を抑えるコツについて詳しく解説します。
Contents
リビング全体のクロス張り替え費用はどのくらい?
リビングの広さごとの費用相場:6畳〜10畳以上までを具体的に解説
リビングの面積は住宅によって異なりますが、以下が広さ別の一般的な相場です(スタンダードクロスを使用した場合)。
- 6畳のリビング:約40,000〜49,000円
- 一人暮らし向けの物件や小規模なリビングに該当。最低限の広さで施工費も抑えられる。
- 8畳のリビング:約46,000〜56,000円
- ファミリータイプのマンションなどに多い広さ。壁の面積が広くなるぶん材料費も増える。
- 10畳のリビング以上:67,000円〜+1畳ごとに5,000〜10,000円加算
- 例えば12畳であれば約77,000円〜87,000円が目安。壁の面積が大きくなると、クロスや施工費も比例して上昇します。
家具がある状態の施工は別途費用がかかる
家具の移動や保護(養生)作業が発生する場合、別途で数千円〜1万円程度の費用が加算されます。
大型家具(ソファ・テレビ台・本棚など)が多い場合は特に注意が必要です。
施工業者によっては、移動費をサービスとして含んでいるところもあるため、見積もりの際に確認しましょう。
クロス張り替えにかかる期間は?
1部屋あたりの工期は1〜2日
リビング1部屋のクロス張り替えは、通常であれば1〜2日で完了します。
ただし、古い壁紙の裏側にカビや穴が見つかった場合、下地の補修作業が必要となり、追加で1日かかることがあります。
事前に壁の状態をチェックしておくとスムーズです。
全室の張り替えは最大10日:2LDK〜4LDKの場合の目安
家全体(2LDK〜4LDK)を一括でクロス張り替えする場合、工期は約1週間〜10日程度となります。
特にリビングは面積が広く、作業工程が多いため、全室施工のスケジュールを立てる際には余裕を持って計画を立てましょう。
費用を抑えるテクニックとは?
アクセントクロスの活用:2〜3割の面積におしゃれなクロスを使うと効果的
リビングの壁全体を高級クロスで仕上げると費用がかさみます。そこでおすすめなのがアクセントクロスの導入です。壁の2〜3割だけにデザイン性の高いクロスを用い、残りはスタンダードクロスにすることで、費用を抑えつつも印象をガラッと変えることができます。
自分でできる範囲はDIY:家具移動や壁紙の撤去で諸経費を節約
施工前の準備として、自分でできる範囲の作業(家具の移動、壁紙の剥がしなど)を行うことで、業者に支払う諸経費を削減することができます。
とくに壁紙の剥がしは1㎡あたり300〜500円程度かかる場合もあるため、広いリビングでは大きな節約になります。
複数業者に相見積もりを依頼:価格・サービス・スケジュールの比較が大切
見積もりは1社だけではなく、必ず複数社から取るようにしましょう。
同じ広さ・同じクロスを使ったとしても、業者によって提示価格が数万円単位で異なることも珍しくありません。
サービス内容や対応の丁寧さも比較して、自分に合った業者を選びましょう。
リビングのクロス張り替えで失敗しないために知っておくべき注意点
同じ価格帯でも品質が違うことも:見積もり内容をしっかり確認
例えば同じ「6万円」という見積もりでも、含まれているクロスのグレードや施工範囲、下地処理の有無によって仕上がりに大きな差が出ることがあります。安さだけで決めず、見積もりの内訳と施工内容をしっかり確認しましょう。
クロスの種類が多いと費用が割高に:施工工程が複雑になるため
部屋ごとや壁ごとに異なるクロスを使用すると、施工工程が複雑になり、材料のロスも増えます。リビングではアクセントクロスを1種類に絞り、他は統一感のあるデザインにすることで、コストを抑えつつ仕上がりの美しさも保てます。
まとめ
リビング全体のクロス張り替えは、面積が広い分、費用も大きくなりがちですが、スタンダードクロスを使えば6〜8万円台で施工できるケースも多くあります。アクセントクロスの導入や、自分での家具移動・撤去作業など、工夫次第でコストを抑えることも可能です。仕上がりを重視しつつも無理のないプランを立てて、明るく快適なリビング空間を手に入れましょう。