【後悔しないために】2階エアコンの室外機を1階に設置する際のデメリットと注意点

まず知っておきたい!室内機が2階・室外機が1階の設置パターンとは?

エアコンの室外機は通常、室内機と同じフロアか、なるべく近い位置に設置するのが一般的です。
しかし、「2階にエアコンをつけて、室外機は1階に設置する」というケースもよくあります。

なぜ1階に室外機を置くの?

◆2階のベランダにスペースがない
◆外観上、ベランダに室外機を置きたくない
◆ベランダに置くと風通しが悪くなる
◆防犯や振動対策のため地面に設置したい
このような理由から選ばれる1階設置ですが、見落としがちなデメリットや追加工事が発生する点には注意が必要です。

【要注意】室外機が1階にあることで発生する5つのデメリット

1. 配管が長くなる=追加工事費用が増加

2階と1階では3〜4mの高低差があるため、冷媒管やドレンホース、電線などの配管を延長する必要があります。
標準的な工事では4m程度までが含まれるため、それを超える長さ分の材料費・工賃が追加でかかります。

具体的な追加費用の例

内容 目安費用
高所作業費 5,000〜15,000円
配管延長費(6〜8m) 10,000〜20,000円
配管カバー(化粧カバー) 5,000〜10,000円

総額の目安:29,000円〜42,000円程度

2. 熱効率が悪化し、省エネ性能が低下する

配管が長くなると、冷媒が室内機と室外機を行き来する際の熱の損失が増えます。
その結果、エアコンの冷暖房効率が下がり、電気代が上がる原因になります。
さらに、冷媒の循環効率が悪くなると、冷媒ガスの追加充填や真空引き作業が必要になることもあります。
これは初期工事の手間や費用が増える要因です。

3. 冷暖房の効きが遅くなることがある

配管が長くなることで、エアコンをつけてから部屋が快適になるまでの時間が長くなる場合があります。
たとえば冷房時、配管内を通る冷気が外気温の影響を受けてぬるくなると、室内を冷やす力が弱まります。
暖房の場合も同様で、ヒートロス(熱損失)により効率が下がる可能性があります。

4. 配管が外壁に沿って長くなる=外観に影響する

1階に室外機を設置するには、2階から外壁を伝って配管を通す必要があります。
その配管を覆う「化粧カバー」も設置されるため、外壁の見た目に影響することがあります。
特に外観デザインを重視している住宅や、外壁リフォーム直後の家では、配管の取り回し位置や色、取り付け方に注意が必要です。

5. 配管が長いと劣化のリスクも増加

長い配管はそれだけ紫外線・風雨・温度変化の影響を受ける面積が増えます。
そのため、配管の寿命が短くなったり、結露や水漏れの原因になったりすることもあります。
また、長期間使用する中でドレンホースのつまりや冷媒漏れのリスクも高くなるため、メンテナンスコストがかかる可能性がある点にも注意が必要です。

【設置上の工夫】デメリットを軽減するポイントとは?

室外機の設置位置に工夫を!

できるだけ風通しがよく、直射日光を避けられる場所に室外機を設置することが、効率低下を防ぐカギです。

設置時のチェックポイント

◆室外機の周囲には十分なスペース(左右・背面25cm以上)を確保
◆ファンの前には物を置かない(排熱効率が下がる)
◆直射日光を遮る日除けや屋根を活用する
◆複数台設置する場合は2段置きラックも選択肢
これらを意識することで、室外機の負担を減らし、冷暖房の効率を保つことができます。

【工事費用の目安】標準工事にプラスされる追加費とは?

費用構成の内訳(2階エアコン+1階室外機)

費用項目 目安金額 内容
標準取付工事費 10,000〜15,000円 配管4m以内、設置基本作業
高所作業費 5,000〜15,000円 2階から配管を下ろす作業
配管延長(6〜8m) 10,000〜20,000円 材料代と施工費
配管カバー取付費 5,000〜10,000円 外観保護・劣化防止

合計目安:29,000〜42,000円
業者によって価格設定が異なるため、事前に見積もりを取得して比較することが重要です。

【トラブルを防ぐ】設置前に確認しておきたい注意点

設置トラブルを防ぐために大切な3つの視点

1,配管ルートと外観のバランス
外壁の景観を損ねないように、配管位置を検討しましょう。
2,ドレン水の排水経路  
ドレンホースの先が地面や排水口にきちんと届いているか確認を。
3,将来のメンテナンス性  
配管や室外機にアクセスしやすい位置に設置しておくと、後々の修理が楽になります。

【まとめ】設置は可能だが、メリットとデメリットをしっかり比較しよう

2階に室内機、1階に室外機を設置するのは可能ですが、熱効率の低下や工事費用の増加、外観への影響といったデメリットがあることを理解しておくことが大切です。

設置を検討する際のポイント

◆工事費用は標準費用+約20,000〜30,000円の追加が目安
◆配管が長くなるほど、冷暖房効率・省エネ性は下がる
配管カバーやドレンホースの取り回し・メンテナンス性も重要とはいえ、設置場所や工夫次第で快適に使える環境は十分に作れます。
設置を依頼する際には、信頼できる業者に相談し、事前の説明をしっかり聞くことをおすすめします。

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