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2階にエアコンを設置し、室外機を1階に置くケースとは?
2階の部屋にエアコンを設置する場合、スペースや建物構造の関係で室外機を1階に設置するケースがあります。
たとえば、2階のベランダに室外機を置けない、外観をすっきりさせたい、防犯面を考慮したい、などの理由が挙げられます。
ただし、1階に室外機を置くとなると標準工事以上の対応が必要になるため、費用や工事内容を事前に理解しておくことが重要です。
【費用相場】2階のエアコンの室外機を1階に設置する場合の目安は約48,000円
通常の標準取付け工事費(10,000~15,000円)に加えて、以下の追加工事費用が発生することがあります。
項目 | 費用の目安 | 内容 |
---|---|---|
高所作業費 | 5,000〜15,000円 | 2階から1階まで配管を通す際の足場や安全確保のための作業 |
配管延長(6〜8m) | 10,000〜20,000円 | 冷媒管・ドレンホース・電線の延長費用(1mあたり1,000〜2,500円程度) |
配管カバー(化粧カバー) | 5,000〜10,000円 | 美観や配管保護のためのカバー設置 |
特殊金具・壁貫通費用 | 3,000〜8,000円 | 配管を通す穴あけ、金具の固定などの追加費用 |
合計費用目安 | 約48,000円前後 | 上記をすべて含んだ場合の総額目安 |
ポイント:費用は業者や建物構造、設置距離によって変動します。事前見積もりは必須です。
【費用内訳を詳しく解説】なぜ費用が高くなるのか?
高所作業費がかかる理由
2階の室内機から1階の室外機まで配管を通すため、脚立・梯子・足場の使用が必要になることがあります。
作業者の安全を確保しながらの設置は、高所作業扱いとなり、追加費用がかかります。
配管の延長工事と材料費
標準工事では3〜4mの配管長が想定されますが、2階から1階に設置する場合、6〜8mの長さが必要です。
そのため、冷媒配管・ドレンホース・電線の材料代と延長工賃が発生します。
配管カバー(化粧カバー)の設置費用
見た目を美しく仕上げたい場合や、配管の劣化防止のために化粧カバーを取り付けることが一般的です。
外壁に固定するための施工費も含まれます。
【設置方法とケース別の工夫】2階→1階の設置にはどんな方法がある?
基本的な設置パターンは「床置きタイプ」
1階の地面にコンクリートブロックなどを置き、その上に室外機を直置きする方法が一般的です。配管は外壁に沿って下ろす必要があり、6〜8mの延長が必要です。
メリット
◆メンテナンスがしやすい
◆騒音・振動が2階に響きにくい
◆転倒防止用の金具で固定すれば安心
デメリット
◆外観に配慮が必要(配管が目立つ)
◆雨・直射日光への対策が必要
屋根や庇の上に設置する方法もある
2階の部屋の窓外に屋根や庇(ひさし)がある場合、そこに専用の金具を用いて室外機を設置することも可能です。
必要な追加工事
◆屋根補強または下地確認
◆防振ゴムやアンカー固定
◆排水勾配の調整
この設置方法は地上設置に比べてやや費用が高くなる傾向にありますが、防犯性・通気性に優れた設置方法です。
【実際の価格情報】有名業者の費用例を紹介
業者名 | 追加費用(目安) | 備考 |
---|---|---|
ケーズデンキ | 11,000円(税込)〜 | 異階工事費として明記 |
ジャパネットたかた | 6,600円(税込)〜 | 室外機を1階に設置する場合の追加費用 |
上記はあくまで追加料金の一例です。基本設置費用にプラスされるため、合計で約40,000〜50,000円以上になるケースも少なくありません。
【トラブルを防ぐために】設置前に確認すべき4つのポイント
1. 配管ルートの確保
外壁に沿って下ろす場合、雨どいや窓との干渉がないかを確認しましょう。無理なルート取りは見栄えや機能面で不利になります。
2. ドレン水の処理方法
エアコンから出る水(ドレン水)をどこに排水するかも大切です。1階設置の場合、ドレンホースの延長・傾斜設置が必要になります。
3. 室外機の防振・騒音対策
室外機が地面に近いと、振動や音が壁・地面に伝わりやすくなります。防振ゴムや固定金具を使って対策しましょう。
4. 外観・景観とのバランス
配管が目立つ場合は、外壁と同系色の配管カバーを使うなど、景観にも配慮するとよいでしょう。
【まとめ】2階室内機+1階室外機設置は工事内容と費用をしっかり確認しよう
2階にエアコンを設置し、室外機を1階に置く場合は、配管延長・高所作業・配管カバーなどの追加費用がかかるため、総額は48,000円前後が目安となります。
重要なチェックポイント
◆見積もりで追加費用の明細を確認する
◆できるだけ配管ルートを短くする工夫をする
◆信頼できる業者を選ぶことが失敗を防ぐコツ
設備投資としては少し高めになりますが、快適で安全な設置のためには必要な出費ともいえます。ぜひこの記事を参考に、納得のいく設置プランを立ててください。