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◆【フローリングを補修で再生】打痕傷や剥がれ、えぐれのリペア難易度を見極めるには
みなさんこんにちは
長野市の内装やさんの相談室です。
お客様から良くフローリングのキズや黒ずみ、へこみなどで相談されますが、中にはご自身で補修に挑戦されたいとおっしゃる方もいます。
ただ、一概にフローリング補修といっても簡単なものと難しいものがあります。
説明するにあたりフローリングの表面仕上げや加工などのことになると、どうしても専門用語になってきます。
そこで本日は、どんなフローリングなら補修が簡単なのか難しいのかを写真を使って解説していきたいと思います。
◆補修しやすいフローリングとは
フローリングの種類は主に2種類で、複合フローリングと単層フローリングに分けられるんです。
複合フローリングは、さらに汎用品であるカラーフロア―や高級品に分けられます。
どのようなフローリングかといえば、基材のうえに木目調のシートや、薄くカットされた木材が張付けられているものになります。
詳しくは、コンパネやMDFの新建材が基材になっており、メラミンシートやオレフィンシートを張り付けた物、はたまた広葉樹などの樹種を薄くスライスし張付け、塗装をして仕上げた物。
シート系の材料がDIYでも補修ができやすいフローリングになります。
材料で、補修が難しいフローリングなのか、難しくないフローリングなのかがありますが、傷の形や大きさによっても難易度があります。
傷の大きさは大きい程、補修が難しくなります。
また、傷の形がいびつだったり、逆に整い過ぎているのも難しいです。
木目に反って入っているようなキズや小さいキズであれば簡単だといえます。
補修レベルQ&A
Q | フローリングの種類と仕上げ方 |
Q1 | 網代張りの無垢フローリング・一枚の中の色合いがほぼ同じで適度な木目がある |
Q2 | パイン材の無垢着色・一枚の中で色合いが同じで木目が適度にある |
Q3 | 複合フローリング、色合いがほぼ同じだが木目がほとんど見られない |
Q4 | 大理石調フローリング、光沢が非常にある |
Q5 | フローリング一枚の色合いは同じ感じだが、木目が多くて濃い |
Q6 | 木目に沿って入った大きな傷 |
Q7 | 木目とは少し違う角度で小さなキズ |
◆case study 1◆
網代張りの無垢フローリング・一枚の中の色合いがほぼ同じで適度な木目がある
このフローリングであれば、比較的簡単に補修ができます。
光沢が無いものは傷が目立ちにくいためです。
また、木目があると目立ちにくくなります。
逆にフローリング表面に鏡面仕上げなどがされているフローリングは光沢が強いです。
そのため補修には高い技術が必要です。
◆case study 2◆
パイン材の無垢着色・一枚の中で色合いが同じで木目が適度にある
case study1と同様に補修がしやすいフローリング材と言えます。
フローリング補修の際、薄い色よりも濃い色の物の方が色が作りやすいです。
薄い色の場合、ピッタリと色が合うまでに微妙な調整が必要です。
木目や節があることで補修にも幅ができます。
補修をする人によってアイデアが違いますが中には、傷をあえて丸く加工し節のように見せる方もいるでしょう。
◆case study 3◆
複合フローリング、色合いがほぼ同じだが木目がほとんど見られない
色が薄いため、合わせるのが難しいかもしれませんが、
DIYでも充分に補修が可能です。
始めは手こずるかもしれませんが慣れれば、問題なく補修ができるレベルです。
◆case study 4◆
大理石調フローリング、光沢が非常にある
このフローリングは、かなり難しいです‼
上級者でも手こずるかもしれません。
木目が無く光沢がある場合、その場で見て直ったと思っても、
違う角度や違う場所で見れば補修したことが分かってしまうことがあります。
どんな角度からも、どんな場所からも傷を分からなくするためには補修後に光沢を合わせる技術も必要になります。
◆case study 5◆
フローリング一枚の色合いは同じ感じだが、木目が多くて濃い
傷の場所によって難しくも簡単にもなる材料です。
傷が広い場合には、2色以上の色を作る必要があります。
また仕上げ時に木目を描くことで、より分かりにくくできます。
一度同じ色合いの補修材で埋めた後に、木目を描きます。
◆case study 6◆
木目に沿って入った大きな傷~
これは、結構大変なキズです!
難しいです!
キズが大きいため補修に時間も掛かりますし、キズがギザギザです。
一度、下処理する必要があります。
場合によっては、張替えてしまった方が早くてコストが掛からないかもしれません。
ただ、既存の床の状態が判断できなければなりません。
◆case study 7◆
木目とは少し違う角度で小さなキズ
傷だけを見れば比較的簡単です。
ただ補修材を埋め込むときキズの回りが盛り上がっていることが影響して補修しても分かってしまうでしょう。
補修した時に盛り上がりが分からないように余分な材料を取り除きます。
補修前の下処理が大切です。
いかがだったでしょうか?
フローリングキズ状態によって補修がしやすいか、しにくいか分かっていただけましたか
自分で挑戦したいなって思ったのであれば、ホームセンターで購入できるキズ補修キッドがあります。
どんなキッドがあるのかご紹介します。
◆よく売られている補修キット3選
ホームセンターで購入できるフローリング補修キット
今回ご紹介するのは、どちらかというと簡易的な補修に向いているものです。
本格的な商品は高価且つ技術が必要になりますので、初期での購入はおすすめできません。
ホームセンターで販売しているフローリングの補修は一般の人が説明書を見ながら作業しやすいような種類が多く発売されています。
それ以外にも安全に使用する事ができる商品が多いです。
もちろんキズの種類によって選ぶ補修道具は違ってきます。
難易度の高いキズは、やはり業者に依頼したほうが良いです。
(1)線キズが目立ったり、補修後の木目を描く場合
補修キットによって、どんなキズに使えるのかを確認して購入しましょう。
住まいのマニキュアという商品は、さまざまなホームセンターで取り扱っています。
1ケースに10色入っており茶色系から淡い色まで入っているのでフローリングの色に合った色でキズ隠しや木目を描くことができます。
あくまで線キズやすり傷への対応商品で、傷を埋めるのには向きません。
高い場所から物を落としてしまった、家具を引きずってしまって目立つキズが入ってしまった場合など、住まいのマニキュアでは対応する事ができません。
また、フローリング表面の仕上げによっては色が付かずに弾いてしまうものもあります。
出典:https://iyec.omni7.jp/top
(2)フローリングがえぐれてしまったり、へこんでしまった場合
こういったタイプはクレヨンやスティックタイプと呼んでいます。
光沢の有無がありますので既存フローリングの状況に合わせて選んでください。
このタイプには、溶かすとチーズのように粘り気があるものや、全く粘り気がないものがあります。
硬化した時に痩せやすいか、痩せにくいかの違い、そして耐久性が違います。
ただ、扱いやすいのは粘度の高い物より、スラっと溶けるタイプの方になります。
使用する際はパテを溶かす工具が熱を帯びるのでやけどには十分注意しなければなりません。
出典:https://www.szqpaanth.ga/
(3)浅いキズやキリキズの補修をする場合
かくれん棒というクレヨンタイプの補修材が浅いキズやキリキズの補に適しています。
全20色あるので、様々な床の色に対応する事ができます。
また調色用も販売されています。
紹介した商品はいずれもホームセンターで販売しているので、キズがついてしまってもすぐに補修する事ができます。
キッドを使えば多くのキズに対応する事は可能ですが、どうしても難しい場合にはプロにお願いするのもひとつの手段かもしれません。
◆キットを使った補修事例
1.まずは、キズのついた場所に補修材を流しこむための準備が必要です。
バリがあるの取り除く必要があります。
2.色合わせです。
混ぜ合わせて、近い色になるようにクレヨンを選びます。
3.クレヨンを溶かし同じような色になる混ぜ合わせます。
キズがしっかりと埋まるまで溶かした後、コテの先端を使って混ぜます。
4.キズを埋めた補修材を平らにしていきます。
補修材が取り除きやすいように行ってください。
5.カッターで余分な補修材を取り除きます。
この時、フローリングを傷つけないように注意してください。
6.完成です。
補修しやすい材料なら、このように仕上げることが可能なんです。
前述した内容を参考にDIY補修を楽しんでみてはいかがでしょうか⁉
◆フローリング補修‼プロの技
1.施工前の状態です。
表面の化粧シートが剥がれて基材である単板の素地が見えています。
2.下地処理をした後、パテを埋め平滑にしていきます。
しっかりと平らになるようにペーパーで削っていきます。
この作業大切なんです。
この表面の削り方によって仕上がりも変わってくるんです。
3.下地処理がパテ処理が終わってから、いよいよ色付けです。
調色して既存のフローリングと同じ色になるように吹き付けていきます。
4.全体が馴染むように吹き付けていきます。
同じような色になってきました。
この段階で、もうキズの場所は分かりません。
5.吹き付け完了です。
どうでしょう。
パテ部分に色が入り完全に色が合いました。
6.5と同様に吹き付け完了の写真を別角度で写したものです。
7.何かのっぺりとしていたのは分かったでしょうか⁉
そーなんです。木目が無いのでのっぺりしていたんです。
そのため、木目を書いていきます。
8.木目を書いているようすです。
ちょっと濃く見えるかもしれませんが、ワックスを掛けて、でピッタリと合うように計算しているんです。
9.補修箇所にクリヤ塗装を掛けて補修完了になります。
これで全体にワックスを掛ければ終了になります。
ワックスがけはハウスクリーニング屋さんが行うので私たちの仕事はここまでです。
◆最後に
いかがだったでしょうか⁉
住んでいると知らないうちに傷ができてしまっていることがあります。
自分で補修できるようになると、他の場所への応用も効くでしょう。
ただ、キズの補修キットを買ってしまって、やっぱり出来なかったなんてことにならないように購入の有無を判断しましょう。
もちろん、長野市の内装やさんの相談室でもフローリングのキズ補修は可能です。
また、フローリング全般の工事ができるので床の状態に合わせて複数の提案見積もりをお出しします。
フローリングリフォームについてお気軽にご相談ください。
内装のことやリフォームのことなら長野市の内装やさんの相談室にお任せください。
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