◆コンセントを増やす前に知っておきたい【設置位置と回路数の目安とは?】
住まいのリフォームを考えたとき、コンセント数を増やしたいと思う方も少なくないと思います。
実際、コンセントが足りなくて困っていると相談を受けることも多いです。
私も、昔ながらの家に住んでいますが、部屋にコンセントが一つしかないので困っています。
そのため、コンセントを使用するに当たって、たこ足配線になってしまうことがあります。
避けなければいけないことは重々承知しているのですが・・・
危険があるため携帯電話の充電などは、他の部屋で行うことがあります。
なぜか⁉
本来、コンセントは一つの場所に負担を掛けることは良くありません。
慢性的に延長用のコードやコンセントに負担が掛かることで、発熱して燃えだすことがあるからです。
昔ながらの配線、絶縁が不十分な『ガイシ引き』なら尚更です。
注意しましょう。
◆コンセントの設置はどうすれば良いのか?
コンセントの失敗談で、良くあることに家具やタンスを置くスペースに設置してしまうことです。
また、大人や子供といった身長に対しても考慮する必要があります。
身体になるべく負担が掛からない高さに設置することが望ましいのです。
腰を曲げる動作が多くなるのも大変ですよね!
基本的な位置は、窓の下や出入り口部分の脇が良いとされますが、ドアの開閉の際や物を置いた時に差し込みにくくなることがあります。
また、なるべく最短でコードを延ばせるように、部屋の対角線上にコンセントを分散させることが大切です。
電気の基本料金は契約アンペア数によって変わってきますが、通常40~50アンペアとされます。
また、一つの回路で同時に使える電気は20アンペアが目安とされ、最低5つ以上の回路がほしいとされています。
住宅面積 | 台所 | 台所以外 | 照明回路 | 合計 |
15坪以下 | 2 | 2 | 1 | 5+α |
20坪以下 | 2 | 3 | 2 | 7+α |
30坪以下 | 2 | 4 | 2 | 8+α |
40坪以下 | 2 | 5 | 3 | 10+α |
50坪以下 | 2 | 7 | 4 | 13+α |
◆最後に
いかがだったでしょうか⁉
リフォームが終わってから電源コンセントの設置位置に失敗したとの声は、少なくありません。
基本的なことを抑えて、コンセントを設置してもらいましょう。
尚、一般住宅における電気設備工事には、第2種電気工事士の資格と免状が必要になります。