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◆【壁・床・窓からの音が気になる】空気伝搬音、重量床衝撃音、軽量床衝撃音対策の考え方とは
みなさんこんにちは
長野市の内装やさんの相談室です。
戸建て住宅が建たってから、若しくはマンション購入後に住んでみてから、大きな生活音が聞こえてきたり、ペットの鳴き声がうるさかったりしたら困りますよね!
近隣の方の生活音は想像以上に不快な音(騒音)に感じることがあります。
実際に、音が原因のトラブルは少なくありません。
リフォームする前には防音や遮音についても知っておく必要があります。
依頼された業者はお客さまの音環境までは分かりません。
『隣の家からの声』『楽器の音』『子供を叱りつける声』『ペットの鳴き声』など、どんな音に困っているのかを伝えましょう。
◆音に関することが15%超
実際にどれくらいの音に対するお悩みがあるのでしょうか。
左の図は、公益社団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターによるデーターです。
新築後やリフォーム後など、住宅の相談で最も多いのが床に関することです。
また、音に関すること(床鳴り、異常音、遮音不良)は、その15%以上にのぼります。
◆実際に起きた騒音トラブル
上の階からの子供が起こす騒音、階下に住んでいたのは、老夫婦でした。
限度を超えているとのことで、裁判になったそうで、東京地裁が出した判決は「一定の騒音を出さないように」、そして慰謝料60万円と、騒音が原因となって通院した治療費の支払いが命じられたそうです。
できるだけトラブルは起こしたくなでしょう。
そのためには、どうすれば良いのか、騒音が基準値を超えないようにすることです。
東京地の条例では、昼間で、エアコンの室外機が出す55デジベル以下、夜間は図書館内の45デシベル以下と定められています。
◆住宅の2つの騒音
住宅で問題となる騒音は大別すれば主に2つになります。
音には固体伝搬音と空気伝搬音があります。
固体伝搬音は、壁や床などを伝わってくる音で例えば、戸の開閉音など排水の音になります。
空気伝搬音は、話し声、テレビの音で空気を媒介して伝わってくるものです。
普段生活していて、見える場所で音が発生したとしても、余程大きな音でなければ気にならないと思います。
しかし、見えない場所で発生する音は意外と気になるものです。
原因が分からない音であれば尚更でしょう。
住むにあたって、不要な音や騒音が聞こえないように防音対策をしたほうが快適ですが、家族のたてる生活音は気配を感じさせ、存在を確認できることで安心感を与えてくれます。
精神を安定させるためにはとても重要なことです。
- 空気音車の騒音、話し声、テレビの音
- 固体音上階の足音、洗濯機の音、トイレの排水音、台所の換気扇の音
騒音対策も快適な生活には不可欠です。
◆上の階からの騒音の種類
隣室や外部からの騒音対策にくらべ、上の階からの騒音対策は見落とされがちです。
上の階からの騒音も空気伝搬音と固体伝搬音に大別され、固体伝搬音はさらに重量床衝撃音と軽量床衝撃音に分けられます。
- 空気伝搬音
空気中を伝わり、壁・床・天井を透過して達する音であり、話声や音楽・テレビの音などが主なもの。 - 重量床衝撃音
子供が飛び跳ねたり、走り回ったりすることにより、下の階で聞こえる音。 - 軽量床衝撃音
食器やおもちゃなど比較的硬くて軽いものが床に落下した時や椅子・机などをひきずった時に、下の階で聞こえる音。
◆騒音の種類による対策
- 空気伝搬音の対策
話声や音楽などの場合、重い材料で音の透過(通り抜け)を抑制。 - 重量床衝撃音の対策
子供が飛び跳ねたり、走り回ったりする音の場合、床自体の重さをUPさせ、床の振動を抑えることが有効です。 - 軽量床衝撃音の対策
軽い物を落としたり、椅子を引きずる時の音の場合、やわらかい材料で衝撃を吸収することが有効です。
(カーペットやクッション付きフローリング、弾力のある材料や接着剤)
防音リフォームの価格目安について
◆窓の防音◆
窓の防音リフォームには、防音性能のある窓ガラスを設置するか、防音効果を高める内窓を設置するかの2通りがあります。
内窓のリフォームは二重窓とも呼ばれ窓と窓の間に空気層ができます。
そのため、防音効果だけでなく断熱効果も期待できます。
防音効果がある窓ガラスに二重窓を設置すれば、高い防音効果が発揮できます。
ただ、あくまで階上や階下への音は別物となります。
窓の大きさにもよりますが、内窓を設置した時には7~15万円程掛かります。
◆壁の防音◆
壁の防音リフォームは吸音パネルや遮音シートを用いた方法があります。
壁に、吸音材と遮音シートを入れることで、防音効果を高めます。
壁のリフォームで約20~25万円になりますが、防音性能をどれだけ求めるか、どの範囲まで使うのかで費用が異なります。
◆床の防音◆
特にマンションやアパートに住んでいるような場合であれば、階下に音を伝えないことが必要となります。
床の防音リフォームには防音性能を持つ床・遮音マットや遮音フローリングを用いる方法があります。
基本的に音を吸収する効果があるので、階下への音の伝わりを抑制します。
また、下地からリフォームを行えば、より防音性能を高めることができます。
費用は、下地からのリフォームか床材のみの張替えかで変わってきますが約25~80万円になります。
最後に
いかがだったでしょうか?
内窓は後からでも取り付けられるとして床のリフォームや壁のリフォームはリフォーム時に行わなければ後戻りはできません。
どれくらいの防音を求めるか検討し、依頼業者に相談してください。
私たちも防音リフォームを提案しています。まずはご相談ください。
内装のことやリフォームのことなら長野市の内装やさんの相談室にお任せください。
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