「壁紙を張り替えたいけど、一時的に引っ越す余裕がない…」そんな悩みを抱える方は多いはず。
結論から言えば、住みながらのクロス張り替えは可能です。
ただし、工事の手間や生活スペースの制限、騒音やホコリといった環境変化への理解が必要になります。
本記事では、住みながら壁紙を張り替える場合のポイント、注意点、費用の傾向までを詳しく解説します。
Contents
住みながらクロスを張り替えるときの基本的な考え方と進め方
住みながらの工事は可能だが、事前準備と計画が非常に重要になる
自宅に住みながらクロスを張り替える場合、最も大切なのは「段取りと準備」です。
職人が作業するスペースの確保、家具の一時移動、生活スペースとの切り分けなど、綿密なスケジュール管理が必要です。
特に家族や子どもがいる家庭では、生活動線や安全面にも十分な配慮が必要になります。
張り替え工事は1日1部屋が目安。
住みながらのリフォームでは、複数の部屋を一気に工事するのは困難です。
そのため、1日1部屋ずつ施工するスケジュールが一般的です。
たとえば、寝室→リビング→キッチンというように順番に進めることで、生活への支障を最小限に抑えることが可能です。
住みながらの壁紙張り替えで押さえておきたい5つのポイント
① 家具の移動が必要になるため、工期はやや長くなる傾向にある
職人が作業を行うためには、壁際の家具を動かす必要があります。
大型のソファやベッド、収納棚などの移動には手間がかかり、作業効率も落ちるため、通常よりも工期が長引くことがあります。
② 生活スペースと作業スペースの区分けが重要。簡易的な間仕切りも有効
クロス張り替え中は、資材や道具が搬入されるため、生活スペースが一時的に狭くなります。
食事や休憩ができる場所を確保しておくと、工事期間中もストレスなく過ごすことができます。
簡易パーテーションなどを活用すれば、空間の仕切りにもなり便利です。
③ 騒音やホコリへの対策をしておくと安心。特に小さな子どもがいる家庭は要注意
クロス張り替えには、古い壁紙を剥がす作業や下地の補修が伴い、どうしても音やホコリが出ます。
日中に家にいることが多い方や、赤ちゃんがいる家庭では、騒音や粉塵対策が必要になります。
工事時間を職人と相談し、なるべく影響が少ないタイミングに設定するのがおすすめです。
④ 工事の様子を見られるからこそのメリットもある:要望や確認がしやすい
住みながら施工する最大の利点は、工事の進行を自分の目で確認できることです。
「このクロスの境目が気になる」「もう少し濃い色にしてほしい」など、職人に直接相談しながら進められるので、希望を反映しやすいというメリットがあります。
⑤ 工期が長くなりがちなため、結果として費用が割高になるケースもある
住みながらのリフォームでは作業がスムーズに進まないことが多く、時間がかかるぶん人件費も上がりやすい傾向にあります。
また、家具の養生費や移動費が別途発生することもあるため、通常より割高になることを想定しておきましょう。
住みながらクロスを張り替えるときの注意点と失敗しないための対策
資材置き場の確保が必要:壁紙や道具を置くスペースが意外と大きい
クロス張り替えには、ロール状の壁紙や接着剤、脚立、作業道具など、多くの資材が必要です。
これらを置くためのスペースを確保しておかないと、部屋の中が混雑し作業効率が下がるだけでなく、生活にも支障をきたします。
壁紙の上から重ね張りはNG:仕上がりや耐久性に問題が出る可能性
まれに「古い壁紙の上から新しいクロスを重ねて張ってください」と依頼する人がいますが、これは基本的におすすめできません。
下地が安定していない状態では、新しいクロスが早く剥がれたり、継ぎ目が浮いたりするトラブルにつながります。
基本的には既存クロスを丁寧に剥がしてから施工するのがプロのやり方です。
壁紙を塗り替えるリフォームという選択肢も視野に入れる
近年では、壁紙の上から塗装を行う「クロス塗装リフォーム」も選択肢として注目されています。
特に、壁紙の剥がれが少なく下地がしっかりしている場合には、張り替えよりも短時間かつ低コストでリフレッシュできる方法です。
予算や時間に余裕がない方にはおすすめです。
まとめ
住みながらのクロス張り替えは十分に可能ですが、事前準備や生活動線の確保、騒音対策などをしっかりと行うことが成功のカギです。
また、工事に時間がかかるぶん、費用が割高になるケースもあるため、納得したうえでスケジュールを立てましょう。
快適な暮らしを実現するためにも、施工業者とのコミュニケーションを大切にしながら、スムーズな工事を目指してください。