◆【工事の種類と依頼先の考え方とは】内装工事にはどんな工事があるのか?
みなさんこんにちは
長野市の内装やさんの相談室です。
突然ですが、内装工事はどんな工事が含まれているのかご存知ですか?
工事を依頼する時、建材の名称を使われる方が多いと思います。
ただ、名称が分かったとしても、その種別工事を大工さんが手掛けているのか?内装やさんが手掛けているのか?設備屋さんが手掛けているのか?分からないと思います。
そこで本日は、内装やさんが取り扱っている主な工事についてお伝えしていきます。
まずは、内装工事の定義から見てみましょう。
◆内装工事とは⁉

内装工事とは、建築物の内部仕上げを始めとして、外溝や木工事などを除く内部の工事を指しています。
床や壁、天井の下地から、仕上げまでが含まれます。
デザイン面、明るさ、印象など、家の空間をつくりだす最も大切な工事です。
内装工事だけのリフォームで、きれいな住空間になることは、近年流行のリノベーション工事でもご存知の通りです。
では、内装工事にはどんなものがあるのでしょうか⁉
以下に示してみます。
内装工事の種類とは?
畳新設・表替え
畳といっても、関東間、京間もように地方によって寸法が異なります。
住まいに採用されている畳は、どの規格なのかを把握しておきましょう。
衝撃吸収性に優れる内装材でもあります。
従来、床の衝撃性は床そのものの性質よりも下地による影響の方が大きいとされています。
床の下地がモルタルか木造組なのかだけでも、容易に想像することができるのではないでしょうか。
ただ、畳の場合には、下地が硬くても、優れた衝撃吸収性があります。
年配の方が暮らす部屋としては最適です。 |
床工事
床工事と一概にいってもその種類は様々です。
馴染みの深いフローリング工事から、主に店舗などで採用されるPタイル、また床下地・クッションフロア、タイルカーペットなどがあります。
また床下地には木床組・乾式二重床・鋼製床・OAフロアがあります。
それぞれ使用用途によって異なります。
例えば、キッチン周り、水分を使うため、床には長尺シートやタイル・クッションフロアが採用されます。
家族構成、そしてどのように床を使うのかで選びましょう。
床材を場所によって変える方も少なくありません。
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フローリング張り工事 |
置床・乾式二重床工事 |
タイルカーペット貼り工事 |
フロアタイル貼り工事 |
タイルカーペット敷き |
絨毯、カーペット敷
現代の住宅のほとんどの床はフローリングが使用されているのをご存知だと思いますが、フローリング自体はどうしても硬いので室内では靴を脱いで生活を行う日本人にとっては足への負担がかかりやすいです。
しかし、じゅうたんやカーペットを敷く事で柔らかな踏み心地になることから足への負担を軽減してくれる効果があります。
冬場の場合、床からの冷気を抑えてくれるので足が冷たくなる問題を解決してくれます。
ダイニングテーブルやいすの下に引くことで、スリキズが入りずらくなる事や、物を落とした時にフローリングにキズが入るのを防いでくれます。
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巾木
巾木と書く場合と幅木と書く場合がありますが、どちらも同じ役割をしています。
巾木は壁と床の境目に取り付ける部材です。
室内で使われるケースが多く、巾木を取り付けるだけで部屋をすっきり見せることができたり、見た目をキレイに仕上げる事ができます。
また、壁下部の汚れの付着や損傷を防いてくれる役割もあります。
フローリングの色に合わせた巾木が取り付けられる事が多く、デザインの観点からも重要な部材の一つです。
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壁紙・クロス貼り
両者とも言い方の違いだけで製品自体に大きな違いはありません。
住宅などの建築物の内装仕上げ材に使われます。
布や紙、塩化ビニールといった素材で作られているのが特徴です。
汚れが付着しにくいものや消臭や調湿、キズが付きにくいものなど機能性を含んだ製品も多く販売されています。
また色だけでなく、デザインも多岐にわたりお部屋ごとに選ぶ事で自分だけの空間を作り上げる事ができます。
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天井張り
壁紙やクロス、天井の照明などを付けるにあたっては重要な部分です。
先に天井張りをした後に石膏ボードを下地として貼り、照明の配線を通したりして最後に壁紙やクロスを貼っていきます。
天井が終わると壁や床といった感じで徐々に下に下りながら室内を作り上げていきます。 |
カーテン・ブラインド
カーテンやブラインドは外からの光の流入を抑えたりプライバシー保護の役目を持っています。
ブラインドの場合、カーテンと違うのが室内に入ってくる光の量を調節できる点です。
光の入る量を調節しつつ、窓を開ける事もできるのが便利な点です。
ブラインドは店舗や事務所で使われているイメージが多いと思いますが、今では和室に使えるようなデザインのものが販売されています。
一方のカーテンは住宅で使われるケースが多く、ブラインドには無い機能性をもったカーテンも多くあります。遮音や遮光、防炎など、用途やお部屋の状態に合わせた選ぶ事ができます。
和室には和室に合ったブラインド、その他の部屋はカーテンを選ばれる方も多くいます。
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障子
和室にはなくてはならない障子です。ひと昔前までは水に弱い、破けやすいといったデメリットがありました。
その一方で、室内に光が入るのをほどよく調節してくれるので、自然に感じる明るさを和室内に生み出します。
現在販売されている障子は軽い水拭きが可能なものや破れづらい、紫外線をカットする機能を備えているものも販売されています。
障子は年末にDIYで貼り換えをする人にとっては機能性の障子を選ぶのもいいかもしれません。
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襖
襖は和室の押入れで使われています。襖の役割として保温や保湿、室内の有害物質を吸収する役割を持っています。
それだけでなく湿気を吸排出役割を果たします。
襖のデザインひとつで和室の雰囲気を変える事ができます。
襖も障子同様にDIYで貼り換える人が多くなっています。 |
網戸
冬場を除いた時期では必ずと言っていいほど役立ちます。基本的に窓という窓すべてに取り付けられているもので外からの虫の浸入を防いでくれます。
換気をする際に網戸がなければ外からホコリや砂利といった小さなゴミが室内に入るのを防ぎます。
ただ紫外線に弱いので設置後、10年位経過してくると網戸が破れたり抑えているゴムが切れてしまうと網戸の役割を果たさないのでこま
めに貼り替えをするのがいいですね。
最近の網戸は網目が物凄く細かくなり、花粉を防ぐものやペットが破いたりしない様にステンレス製であったり樹脂製であったりと使う人のニーズにあわせて販売されています。
網戸の貼り替えは春から夏前がピークのです。
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◆工事の依頼先は適切か?
工事と言ってもすべてを一括りで考えてしまうのではなく、規模によって業者を選ぶことが大切です。
なぜなら、発注形態によって、コストが変わってくるからです。
例えば、店舗全体を改修するのであれば、ゼネコンさんなどに依頼することもメリットになります。
工程管理・品質管理・施工計画を含めて工事を進めてくれるからです。
仕上がりなどをチェックし、より良い品質で納めてくれます。
逆にトイレだけのクロス張り替えだった場合を考えてみましょう。
ほとんど管理は必要ありませんね。
もし大きな会社に依頼するとなると、返って管理費が発生し工事代が高額になってしまうかもしれません。
どこから、どこまで工事を行うかしっかりと決めてから依頼する業者を選ぶことをおすすめします。
◆最後に
いかがだったでしょうか⁉
内装工事といっても様々な種類があります。
そして、その種類ごとに専門職人がいます。
ホームページの普及によって、1級技能士を持っていることを発信している業者も少なくないですが、実は技能士にも種類があるんです。
内装工事を行う際には、そういったことにも目を向けることが間違いのない仕上がりに繋がります。
依頼する業者には、技術面でも管理面でも資格があるのかを確認してみることをおすすめします。
そして実績と、経験年数があれば、より信頼度の高い業者を選ぶことができるでしょう。

